株主・投資家の皆様へ

 コロナ禍において、安心して住み続けられる廉価で良質な住宅が求められ、お客様にとって住宅は「生活必需品」であることを、改めて実感した一年でした。

 引き続き、事業を通じて社会課題を解決し、我々の提供価値をさらに高めていくことを目指します。

厳しい情勢下だからこそ、良い暮らしを求める消費者ニーズは底堅く存在
トップランナーとして、提供価値を高め続けたい

 昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症による社会変化に、当社事業もさまざまな形で影響を受けた2021年度でした。新型コロナウイルスが蔓延した当初、不動産の売れ行きは厳しいという予測もありました。しかし実際には、外出自粛により自宅時間が増えたことで、「郊外でも良いので、狭い賃貸から広い戸建てに引っ越したい」という消費者ニーズが顕在化しました。その結果、厳しい経済情勢の中でも、当社の廉価で良質なリフォーム済み住宅をご支持いただき、本年度も売上高を伸ばすことができました。

 さらに2021年度は中期経営計画最終年度という節目の年でもあり、耐震補強工事を全国に展開するという目標を掲げ、取り組んでまいりました。その結果「安心して住み続けることができる」「現況販売物件とは違い、もともと旧耐震基準の住宅でもリフォームを経て、住宅ローン減税を受けることができる」という、当社の提供価値をお客様に高く評価いただきました。日本の空き家の多くは、築年数が古い一戸建て住宅です。しかし、築年数の古い一戸建て住宅の再生販売は難易度が高く、全国的に手掛ける会社は当社以外に存在しません。だからこそ我々が市場を広げていくことが、多くの空き家を再生し、地域の活性化と発展につながると考えて、引き続き事業に取り組んでまいります。

事業活動の社会的意義を高め、社会に求められる存在であり続けられるよう、さらなる成長を目指します

 2021年度、当社はグループ会社のリプライスと合わせて6,120件の中古住宅を販売し、売上高1,012億円、営業利益131億円を達成しました。増収増益を実現できたのは、「リフォームの仕上がりが良く、安心して住み続けられる」「家賃と変わらない程度の月々支払いで住むことができる」という当社の提供価値を認めていただいた結果だと実感しております。引き続き「廉価で安心して住み続けられる良質な住宅」を提供していきたいと思っております。

 そして本年度から始まる新中期経営計画では、CO2排出量のさらなる削減を目指し、住宅の「断熱性能向上工事」に取り組んでまいります。築年数の古い住宅の断熱性能向上工事は、一般の方が実施するにはあまりに高額で手間もかかります。だからこそ当社が培ってきたノウハウを活かし、断熱性能向上工事を実施し新たな価値を足すことで、これまで以上に事業活動そのものの社会的意義を高めていければと考えております。

 この事業方針に共感いただける皆様が株を長期で保有され、事業を支えてくださることを願っています。


株式会社カチタス 代表取締役社長 新井健資